3月22日、さくら(3)ニャン(2)ニャン(2)DAYです。
さて、「さくらねこ」とは、何のことでしょうか?
それは、片方の耳をV字状に切った猫のことです。
「ええっ?なんて残酷😖」と思われるかもしれません。
でも、ちょっと辛抱して、もう少し読んでください。
公益財団法人動物基金さんの定義によると、
「さくらねこ」とは、不妊手術済みのしるしに、
耳先をさくらの花びらの形にカットしたねこの事です。
この耳のことを、さくら耳といいます。
なぜ耳カットをするかといったら、「避妊去勢済みを可視化するため」「同じ猫を二度捕まえないため」です。
野良猫を捕まえ、避妊去勢を施し、耳カットし、元居た場所に戻す、
この一連の活動は、TNR活動と呼ばれています。
T トラップ(罠にかける)
N ニューター(避妊去勢する)
R リターン (元居た場所に戻す)
TNR活動は、猫の殺処分を何とかして減らしたいと考える人の苦肉の策です。
猫の繁殖機能を奪うことは暴力的ですが、そうしないと猫はどんどん増え、殺処分も増えるのです。
そうならないための苦渋の選択なのです。
避妊去勢した猫は元居た場所に戻し、「一代限りの命」を謳歌してほしい、という人々の願いが込められています。
そして、さくらねこを排除せず「コミュニティでで見守ろう」という地域もあります。
そういう場所では、さくらねこのことを「地域猫」と呼ぶこともあります。
ペットシッターねこのてかりたいの中の人は、関西に長く住んでおりましたが、
関西では地域猫を見守る文化が至る所にありました。
地域で猫を排除せず、可愛がっている場所が多かったです。
また、動物病院やペットホテル等にも「保護っ子割引」が当たり前のようにあり、
保護っ子を大切にする文化が成熟していたように思います。
一方、北海道(網走)に移住してきて思うのは、
こちらにはあまりそういう文化はないなぁ、ということです。
そもそも、猫が外で暮らすには過酷すぎる気候であると同時に、
農業が盛んな北海道は、猫のことを「害獣」として見てしまう傾向があることが関係しているかもしれません。
あくまでも憶測ですが。。。
少なくとも、移住して5年間、網走で「さくらねこ」「地域猫」を見たことはありません。
(もちろん、いるかもしれません、たまたま、私が見ていないだけかもしれません。)
ペットシッターねこのてかりたいの中の人は、一連のTNR活動のことを、
「猫にとってベストな選択である」とは思っていません。
しかし、厳しい猫をめぐる殺処分の現状を鑑みた時、
「猫にとってベターな選択の一つに間違いない」とは思っています。
網走も関西のように、猫を見守る地域猫の文化を、
そして、保護っ子を大切にする文化を、取り入れられたらいいなぁ、と願っています。
動物を大切にする文化は、人間も大切にする文化といえるのではないかと思います。